ひぐらしと記憶術
    突発テキストネタ。
    
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    ひぐらしの秘密を少し暴いてみようと思うのです。
    
    といっても真相とかそう言うモノではなく、
    以前に書いた「ひぐらしと動機」と似たようなものですが。
    
    ※例によってネタなのであまり深く考えないように。
    
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    ひぐらしというゲームが持つ力について、
    記憶という観点から説明をしてみよう。
    
    ひぐらしは記憶のゲームである。
    第一に、推理ゲームであるという前提が、
    それを形作る。
    
    推理をしようと思えば、一編一句見逃すことなく
    読み取ろうという意識をユーザーの中に生み出す。
    これはゲーム中の要素を、受動的な記憶ではなく、
    能動的な記憶として刻み込む第一歩だ。
    
    また、ひぐらしは恐怖による記憶の強化を行っている。
    人は感情を伴う記憶はそうそう簡単に忘れない。
    喜怒哀楽を強く伴う記憶。とりわけ恐怖は
    生存のための原始的な回路であるが故に、深く刻まれる。
    これはプレイした方なら誰でも理解できるだろう。
    
    ***我々の記憶は感情で出来ている。
    
    さらに、ひぐらしはその推理を行うという特性から、
    メモを取る。キーボードを叩く。
    議論をする、結果他の人のフィードバックを受け取る、などの
    目、耳以外の感覚気管を用いて記憶を促進していく。
    
    当然の話ではあるが、読んだだけ、よりは
    読んだ上で書き出す、
    人と話す、等の行動を起こした方が
    より深く記憶されてゆく。
    
    ***我々の記憶は感覚で強化される。
    
    ひぐらしはさらに、定期的な記憶の反復を行う。
    つまりは、新作のことだ。
    半年に一度、新しいひぐらしと出会う。
    
    そのために前作の復習をする人もいる。
    また、新作は当然以前までの記憶とリンクする。
    
    ***記憶は連鎖によりさらに強化される。
    
    また、謎という空白を脳は嫌う。
    延々と空白にされ続けた謎は、新作が出るたび埋められ、
    さらに別の空白が生まれる。
    想像により、二次創作により、推理により、妄想により、
    一時的に埋めていた空白を、
    「正解」で埋める。これは例え正解に納得いこうがいくまいが、
    我々の脳が空白を嫌うが故にどうしても見ないでは居られない。
    
    近頃インターネット上の広告稼業家が頻繁に行う、
    
    >○○が重要だった!
    >これは○○が必要だということにやっと気付いたのです!
    
    といった手法と似たようなモノだ。
    脳は空白を嫌う。ひぐらしは空白を効果的に作り出した。
    故に、脳は回答を渇望する。
    
    そして、ひぐらしはさらに別のメディアにより
    強化されていく。
    ゲームの記憶。漫画の記憶。アニメの記憶。
    
    市場のシェアではなく、記憶のシェア。
    心のシェアを取る。
    実に巧妙…。
    
    そして…
    あれ?何か、暗くn(ふぉん、ぐしゃ
    
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    ということで、何かを覚えようと思ったらひぐらし的な展開をすると良いと思うのですよ♪
    
    (覚えること山積みな自分が先ず使います)